第21章 私は決めた

私が再び目を開けた瞬間、これまで経験したことのない爽快感が全身を包み込み、まるで生まれ変わったかのようだった。

かつて影のように纏わりついていた痛みや疲労は、今や跡形もなく消え去っていた。

体は、恵みの雨に潤された大地のように、言葉では表せないほどの心地よさに満ちていた。自分の体の変化を一つ一つ感じ取ると、あの野犬に噛みつかれた傷が奇跡的に癒えており、薄い傷跡を残すのみとなっていた。

信じられない光景だったが、現実は目の前にあった。

気を失う直前、私の体は深刻な傷を負っていた。左手はほとんど感覚を失い、全身が野犬に噛みつかれた跡だらけだった。

肩には噛み傷があり、背中には大きな引っ...