第5章 やっと生き返った

すぐに私は水原琉衣を洞窟の大きな岩に寄りかからせた。周囲を見回すと、この洞窟はそれほど大きくなく、十数メートルの奥行きはすぐに調べ終えることができた。

動物の糞はなく、つまりこの洞窟は安全だということだ。唯一残念なのは、この洞窟がとても乾燥していて、水が全くないことだった。

本来なら森の中の洞窟はある程度湿気があるはずだと思っていたが、考えすぎだったようだ。

私が洞窟を調べている間に、鈴木美矢と千葉弘也も洞窟に入ってきて、疲れて地面に横たわっていた。

この二人を見ると、それまでの多少良かった気分が半減した。

私は不機嫌そうに二人に言った。

「お前ら、腹減ってないのか?」

地面に...

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