第7章 今夜私はあなたを助けて毒液を吸いたい

洞の中の鈴木美矢と千葉弘也は、私の血まみれの姿を見て、心配そうな顔を装いながら声をかけてきた。

「大丈夫か?」

「こんな短い間にどうしてそんな重傷を負ったんだ。次は気をつけろよ」

鈴木美矢と千葉弘也の二人は言葉を言い終わらないうちに、手を伸ばして私の持っているウサギと犬を受け取ろうとした。

二人の厚かましい態度を見て、すでに怒っていた私の怒りはさらに増した。

「どけ!俺の邪魔するな」

この瞬間、全身血まみれの私からは強烈な殺気が放たれ、二人は驚いて数歩後ずさった。

鈴木美矢は後ろに下がった足を踏ん張ると、すぐに委屈そうな顔をして言った。

「私と弘也はただ、あなたがそんな重い物...

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