第71章 手を組む

「そうだ、西村晴馬、お前どうしてそんなに腕が立つんだ?あの二人をあっさり片付けちまうし、あのゴリラもお前にビビって逃げ出したじゃないか!」

佐藤衛は地面から枯れ葉を拾い、軍刀についた血を拭っている。

俺は佐藤衛を信じてはいるが、神秘的な果実のことは、やはり打ち明けたくなかった。

どう説明したものかと思案していると、水原琉衣が口を開いた。

「私のボディーガードをしている叔父さんに教わったんです。その叔父さんはすごく強くて、それに西村晴馬ももともと素質があって、物覚えもいいんですよ!」

「お前の叔父さん?木川鋭のことか?知ってるぜ、奴も修羅場をくぐってきた男だ。今はどうしてるんだ?」佐藤衛...

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