第6章

和也視点

リビングの床から天井まである窓から、朝の光が突き刺さるように差し込んでいた。俺がゆっくりと目を開けると、頭が割れるような痛みが走った。

二日酔いが まだ俺を苦しめていたが、隣の状況を目にして、俺は完全に凍りついた。

絵里。

俺の名付け娘である絵里が、隣で丸くなっていた。陽光を浴びたその剥き出しの肩は象牙のように白く、黒い髪が俺の胸に散らばっていた。

『くそっ、俺はなんてことをしちまったんだ?』

昨夜の断片が、稲妻のように脳裏をよぎる――意識を麻痺させたアルコール、ぼやけた視界、そして幻覚だと思っていたあの姿……。

「嘘だ……ありえない……」俺は震えながら身を...

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