ジ・アフェアーズ・オブ・ドラゴンズ

マッケンジー

高速道路に戻る車中で、どうしてウィルとムースがそんなに平然と雑談していられるのか、私には理解できなかった。まるで目の前で悪魔が殺されるのを見なかったかのようだ。

まあ、公平に言えば、実際に手を下したのはムースだったけれど、ウィルがこれほど動じていないのは信じられなかった。マスターソンがどれほどのろくでなしだったにせよ、彼はウィルの祖父なのだ。祖父の死に対して、ウィルにだって思うところがあるはずだ。なのに彼はそのことを話す代わりに、ムースと釣りの名所について語り合っていた。

「……カナダの、飛行機でしか行けないキャンプ場があってな」ムースが思い出に浸っていた。「今までで最高...

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