第105章 何の資格がある?

伏見盛重は「……ああ」とだけ返し、それ以上は何も言わなかった。

北島大輝は、彼の落ち込んだ横顔を見て、胸の奥でそっとため息をつく。

……何をやってるんだ。

心配でたまらないくせに、わざわざ刺さる言葉を選んで突き放して。

涼宮さんも、また意地っ張りで。

こんなふうに互いを傷つけ合って、いったい何になる。

けれど北島大輝は、これ以上踏み込む勇気がなかった。踵を返し、静かに社長室を出る。

扉が閉まると、室内は元の静寂に戻った。

伏見盛重の胸に、重たい憂鬱が沈む。

守っているつもりだった。なのに彼女にとっては、それが傷の原因になっていた。

人を愛する方法が、わからない。

ビジネ...

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