第116章 どう勝つべきか

伏見盛重は彼女を見据えた。底の見えない眼差しで。

「涼宮家は対外的に、今回のプロジェクトの責任者は君だと発表している。なら、犯人はこう考える。君が案件を取れさえすれば、涼宮家には賭博の借金を返せるだけの金が入る、と」

筋が通っている。綻びのない説明だった。

リリアン王女は小さくうなずき、伏見盛重の言葉を信じた様子を見せる。

「誤解なら、それでいいわ」

視線が涼宮寧音へ戻る。

「ただ、今回の件で思い知らされたの。皇室との協業に、キズやリスクは一切許されない」

「だから、わたくしは……」

言葉がふっと途切れた。

空気が、ぴたりと固まる。

涼宮寧音は息を呑んだ。

これが、最後...

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