第119章 必ずしも真相ではない

六日目。

深夜。

涼宮寧音は、最後の一粒のパールを裾にしっかりと留めると、ふう、と長く息を吐いた。

数歩下がり、トルソーに掛かったドレスを見つめる。

スターライト・チュールが照明を受けてきらきらと波打ち、まるで天の川の欠片みたいに揺れていた。裾には金銀の糸とパール、砕いたような小さなストーンで『星辰』が刺繍され、眩いのにどこか優しい光を放っている。

——これは、もはや服じゃない。作品だ。

寧音の目の奥が、じわりと熱くなる。

張り詰めていた糸が切れたみたいに、ここ数日の疲労が一気に押し寄せた。瞼が重く、身体がぐらりと傾く。

倒れそうになった瞬間、力強い腕がすっと彼女を支えた。

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