第120章 俺がいるから

涼宮寧音の胸が、どすんと沈んだ。顔を上げると、北島大輝の血の気の引いた表情が目に入る。

「……何があったの?」

伏見盛重の視線もまた、氷みたいに北島大輝へ突き刺さる。圧だけで息が詰まり、北島大輝は一瞬、呼吸を忘れた。

「ネットに……『星辰と海』と、まったく同じドレスが出ました!」

北島大輝は震える手でタブレットを差し出す。

画面には、くっきり鮮明な写真。

F国で名の知れた女優が、星空を纏ったようなドレスを着て、カメラに向かって眩しい笑顔を見せている。

シルエットも、裁断も、裾に散りばめられた『星辰』の意匠も――涼宮寧音が七日間、血を吐く思いで仕上げた「星辰と海」と、寸分違わない...

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