第146章 それなら彼女に自分で解決させよう

「……何?!」涼宮寧音の瞳が、ぎゅっと縮む。

あり得ない。

あのデザイン画は、どれも彼女が自分の手で描いたものだ。

「先方が言ってきました……うちの主力ラインのデザインが、イタリアの新鋭デザイナーがミラージュ・コレクションで発表予定の新作と、類似率90%だって……!」アシスタントの声は今にも泣き出しそうだった。

涼宮寧音の頭の中が「ぶわっ」と鳴った。反射的に隣の伏見盛重を見る。

男もまた彼女を見ていた。瞳の奥が、読めないほど暗い。

「さて。どうする?」彼が問う。

心が、ずしりと沈む。

頷けば、この件は簡単に片がつく。だが代償は、自由の喪失。伏見盛重の掌の上で飼われる金糸雀にな...

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