第17章 誰も異を唱えられない

「お姉ちゃん……あの子、本当に私たちを許してくれないんだね……」

涼宮遥香の泣き声が、まるで合図のように重なった。

青ざめた小さな顔のまま、涼宮佳子の胸にしがみつき、ぶるぶると震える。

「全部……私のせい。私が病気なんかにならなければ、家もお姉ちゃんを引き取らなかった。そしたら、こんなことにも……」

自責の言葉の皮をかぶせて、矛先だけはきっちり涼宮寧音へ向ける――そういう泣き方だ。

涼宮佳子は胸をかきむしられるような顔で、目に毒を滲ませた。

「恩知らず! 涼宮家が十五年も育ててやったのに、仇を育てたも同然じゃない!」

「今さら感情をぶつけても、意味がない」

涼宮宇一が冷えた声...

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