第18章 恥じらいはあるのか?

外の嵐のような騒ぎは、あっという間に涼宮遥香の耳へ届いた。

業界の人間が涼宮寧音を持ち上げる言葉の数々を目にした瞬間、遥香の顔は醜く歪む。

「息を吞む一作、ですって?」

爪が掌に食い込み、血が滲みそうになるほど強く握りしめた。

「寧音が、どうしてこんな称賛を受けるのよ。たかが孤児のくせに……あの子に、そんな資格ある?」

涼宮寧音が「才能」で頭角を現すなど、到底受け入れられなかった。

それは遥香が思い描いていた結末と、まるで違う。

本来なら、寧音はずっと自分の足元にいるはずだった。

寧音の描いたデザイン画は、遥香が踏み台にするためのもの――そうあるべきだった。

栄誉は、自分だ...

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