第20章 公開ライブ配信試合

「一方の主張だけを鵜呑みにするわけにはいかない。だが、放置もできない」

審査委員長が低い声で切り出した。

「この手の疑義は、過去の大会でも皆無ではありません。まずは該当作品をより厳格に再審査し、選手にも制作過程の追加提出を求めてはどうでしょう」

そのときだった。伏見盛重が扉を開けて会議室に入ってきた。

彼の姿が視界に入った瞬間、ざわついていた空気が、すっと引いた。

「そのやり方じゃ、効率が悪い」

伏見盛重の声は低く、よく通る。

「それに、世論がこれだけ荒れている以上、裏で何をやっても『出来レースだ』と言われて終わりだ。疑いの声が大きいなら——いっそ、全部表に出せばいい」

審査...

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