第23章 何が真の勝者にふさわしいのか

「わかった。こっちで処理する」

そう言い終えると、涼宮寧音は通話を切った。

美しい瞳に薄氷のような冷たさが張りつく。鋭く、そして冷たい。

伏見盛重は、すでにすべてを見抜いていたのだろう。

「下衆で安っぽい手だが……効き目だけは抜群だな」

涼宮寧音は思わず息をのむ。

彼の言葉が何を指しているか、痛いほどわかっていた。

涼宮遥香のやり口は稚拙だ。だが世間の同情心の急所だけは妙に正確に突き、世論の波を何度でも起こす。

そしてそれが、今の彼女にとっていちばん厄介だった。

「伏見社長……世論っていうのは水みたいなものです。舟を浮かべもすれば、ひっくり返しもする。今日はこちらが上に見え...

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