第25章 遥香はやはり優しすぎる

「まったく……追い詰められた犬ほどよく噛む、ってやつね」

涼宮寧音は口の端を吊り上げ、冷ややかな嘲りをにじませた。

こんな展開になっても、別に驚きはしない。

涼宮遥香がどういう人間か、寧音は骨の髄まで知っている。嫌っているくせに、最後には必ず真似をしてくる——そういう女だ。

そこへ千秋が、淹れたてのお茶をトレーに乗せて入ってきた。

彼女は何気なくスマホの画面を覗き込み、次の瞬間、どんっとお茶をローテーブルに置くと、身を乗り出して画面に顔を近づけた。

「寧音、これ……あんたのテイストそのものじゃん! よくもまあ、ここまで堂々と『被せ』てくるよね?!」

千秋は指で画像を拡大し、コメ...

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