第41章 彼はいったいどんな人なのか?

「それに、こちらで音声も一つ押さえました」

北島大輝がそう言うと、端末を操作して録音を再生した。

「あの子にやらせた細工は、ほんの少しだけ。要所の接続点で、寸法データをこっそり弄ったの……」

「それから、一番高い輸入シルクをまとめて――特製の薬剤に浸させて……」

涼宮遥香の、得意げに弾む声。

その悪意の深さに、北島大輝は背筋が冷えた。

涼宮家の次女。見た目は儚げなくせに、胸の内はここまで毒々しい。

――もう、犯罪だ。

「伏見社長。このアルバイトの作業員はどう処理します?」

「手順どおり、行くべき場所へ」伏見盛重の声には温度がない。

「録音のほうは……頃合いを見て、聞くべき...

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