第45章 強いだけでなく、部下にも思いやりがある

伏見盛重は、冷ややかに彼を一瞥した。

「俺が気にしているのは進捗だ。3日後、『常盤』のオーダーに少しでも不備が出たら、受注対応チーム全員が責任を取ることになる」

「投資が、誰かのミスで無駄になるのはごめんだ」一拍置いて、淡々と付け足す。「俺が手配したと知られるな。社内の定例慰問と後方支援を担当する部署の『通常の差し入れ』ということにしておけ」

「……はい、承知しました」

北島大輝は頭を下げたものの、胸の内ではぶつぶつと文句を言っていた。

社長の、素直じゃないところ——年々ひどくなってる。

心配してるくせに、必ず「仕事のため」に言い換えるんだから。

……

アトリエには、製造部門...

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