第48章 涼宮家の反撃

その声は、甘くしなやかに耳へまとわりつきながら、芯にぞっとするほどの悪意を孕んでいた。

涼宮遥香――そのものだ。

さっきの部分なら、まだ「脅されて言わされた」と言い逃れができたかもしれない。だが、今のはもう逃げ道のない決定的な証拠だった。

涼宮佳子の身体がふらりと揺れ、慌てて机の縁に指をかけて踏みとどまる。

涼宮啓介も、完全に固まった。

どれほど愚かでも、あれが涼宮遥香の声だと聞き間違えるはずがない。

「まだ聞く?」

涼宮寧音は録音ペンを止め、氷みたいに冷たい視線を二人へ投げた。

「この先もある。涼宮遥香が、どうやったらバレずにやれるか――手口まで教えてる」

一拍置き、その...

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