第50章 私たちがあなたに負い目がある

翌日。

――『十八年の「血袋」――名家の光に隠された罪と真実』。

その記事は、まるで巨大な爆弾のように、主要ニュースサイトとSNSのタイムラインを一気に吹き飛ばした。

書いたのは野原薫だった。

煽りも誘導もない。ただ、起きたことを一つずつ、淡々と並べただけ。

冒頭に掲載されていたのは、涼宮寧音のこれまでの献血記録の一部と、骨髄移植に関する書類。

積み重なった「動かぬ証拠」が、言葉ひとつなく、ひとりの少女が「生きた血液バンク」として扱われてきた過去を告げていた。

続いて、森下三郎の取り乱した指認音声。

さらに、涼宮遥香と森下三郎が取引していた会話。

その下には、涼宮佳子の口座...

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