第120章

夜、葉原家の屋敷。

葉原遥子は葉山甚介の両手を縛り上げ、彼がもともと住んでいた自室へと放り込んだ。

「んんんっ!」葉山甚介の口には黒いガムテープが何重にも巻かれていた。彼は葉原遥子を憎々しげに睨みつける。その両目は赤く充血し、見たところ相当苦しそうだ。

「そういえば、彼ってまだ未成年よね?」松本彩は彼を一瞥し、首を横に振ると、わざとらしく嘆いてみせた。「氷川晨もよくやるわ。未成年者に薬を盛るなんて。あの様子、本当に可哀想」

「よく言うよ。見てる限り、君は結構楽しんでるじゃないか」平沢逸は軽く肘で松本彩をつついた。

「ふん!」松本彩は鼻を鳴らす。「誰が遥子を陥れろなんて言ったのよ!自...

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