第121章

葉原家の大屋敷。その庭の外には黒いスーツを纏ったボディーガードが数名座っていた。彼らは葉原遥子たちの姿を認めると、立ち上がって軽く会釈した。

「高橋空にここに残れと言われたの?」と、葉原遥子はさりげなく尋ねた。

「はい。高橋様は昨夜、早い時間にお帰りになりました」

「そう。ご苦労様」

葉原遥子はかすかに微笑み、葉山圭吾を連れて葉山甚介の部屋へと向かった。

見れば、葉山甚介は顔を腫らし、青あざだらけの姿でベッドにぐったりと倒れ込んでいる。顔色はひどく弱々しく、体には大小様々なあざが残っていた。

「この馬鹿息子め、起き上がらんか!」葉山圭吾はベッドの傍らに立ち、怒鳴りつけた。

葉山...

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