第122章

「わあ! 本当に来たんだ!」

 松本彩が笑顔で二人を迎え入れる。

「まだやることがあるって言ってなかった?」

 高橋空は薄く笑うと、ごく自然に栗山弥音の隣に腰を下ろし、答えた。

「コーヒーを一杯飲みに来ただけだ。そんなに時間はかからない」

「そうそう、あと数日でまた出国しちゃうからね。こういう時にみんなといっぱい遊んでおかないと」

 平沢逸は松本彩に寄り添うように座り、その口調にはどこか甘やかすような響きがあった。

「また行くの?」

 葉原遥子は高橋空を一瞥して尋ねた。

「ああ、少し処理すべきことがあってな」

 高橋空は平淡な口調で言うと、隣の栗山弥音に視線を移して訊ねた...

ログインして続きを読む