第234章

その言葉を聞くや否や、松本彩は身を乗り出し、平沢逸からスマートフォンを引ったくった。画面に表示された投票データを目にした瞬間、彼女は驚愕に目を見開く。

葉原遥子の得票数は、すでに他を大きく引き離していた。鈴木雨のほぼ六倍という圧倒的な差だ。さらに理不尽なのは、投票時間が残りわずか三時間しかないことだった。

「一体なんなのよ、これ!」松本彩は憤慨して地団駄を踏んだ。「たった数時間しか投票期間がないなんてありえないでしょ? 絶対にわざとよ!」

葉原遥子はソファに背を預け、涼しい顔をしている。

「まあ、いいわ。どうせ急ごしらえの映画なんて駄作に決まってるもの。撮影所には顔見せ程度に行くつも...

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