第261章

声明の発表を終え、冴島お爺さんは佐藤愛の手を引いて冴島エンタメの社長室へと戻った。重厚な無垢材のドアがゆっくりと閉じられ、外界の喧噪は即座に遮断される。

「これで満足か?」

冴島お爺さんの顔から慈愛の表情は瞬時に消え失せ、取って代わったのは氷のような冷徹さだった。

佐藤愛は傍らに立ち、袖口のレースを指先で弄りながら答える。その声は相変わらず弱々しいが、そこには隠しきれない冷たい響きが混じっていた。

「まあまあの満足度、といったところかしら」

彼女は一拍置き、冴島お爺さんの険しい表情を見て冷笑を浮かべた。

「ご安心なさい。これはウィンウィンの取引よ。あなた達は私の潔白を証明し、私は...

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