第108章 キャンプ地

山道を走る大型バスは、がたがたと揺れ続けて三時間。ようやく昼過ぎ、目的のキャンプ地に到着した。

ドアが開いた瞬間、全員が目の前の景色に言葉を失う。

見渡すかぎり、高山の草原が地平線まで広がっている。草は青というより、どこか青黒いほどに濃く、遠くには幾重にも重なる針葉樹林と、ギザギザした灰色の稜線。さらにその向こう、白い雪山までのぞいていた。

空気はひんやりとして、松脂と湿った土が混ざった澄んだ匂いがする。肺の奥まで吸い込むと、身体の中が洗われていくみたいだった。

「なにこれ、綺麗すぎない!?」

「見て、あっち! 雪山見える!」

「やば……こんな景色初めて見た!」

生徒たちは大き...

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