第113章 医術が極めて優れている

洞窟の中は、雨音と木下明の荒い喘鳴だけが残るほど静まり返っていた。

誰もが息を殺し、彼女を見つめている。

口を開く者はいない。咳ひとつするにも、手で口元を押さえた。

生徒たちは固唾をのむ。呼吸さえ意識的に浅くし、そっと拳を握りしめる者もいた。

不安と心配が半分。――そして、鍼灸が本当に急場を救うのかという好奇心が、もう半分。

三分。

木下明の息が、少しずつ整っていく。

唇に滲んでいた紫が、中心からゆっくりと引いていった。春先の氷が、じわじわ溶けるみたいに。

胸の上下は激しさを失い、丸まっていた指がほどける。爪の青紫も、じわじわと生気のある薄紅へ戻っていった。

肺の奥に溜まっ...

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