第122章 亜蘭兄さんが手を出す

周防井康は何か思うところがあるのか、目を細めた。スマホを取り出して助手に調べさせる。近ごろ慈善ゴルフ大会の準備を進めていて、話題性のあるゲストがちょうど足りていなかった。

見物人は、みるみる増えていく。

このゴルフ場の会員は地元の商業界隈で顔の利く連中ばかりだ。噂の回りは早い。

池田暁月に気づいた者がいて、背中をスマホで一枚撮ると、そのままSNSに投げた。

『ねえ、誰を見たと思う? あのTがゴルフしてる』

コメントはほぼ即レスだった。

『どのT?』

『ゴールドフェザー賞のT?』

『池田暁月? ゴルフできんの?!』

池田花依は人垣の中で、顔の笑みが凍りついたみたいに固まってい...

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