第123章 身分

差がありすぎて、ゴルフのことを知らない人間でも一目で分かるほどだった。

人だかりの中で、誰かがピュッと口笛を吹く。

ベースボールキャップの若い男がドリンクカップを連れの手に押しつけ、立ち上がってバンバンと手を叩いた。

「ナイスショット! その腕で試合出ないとか、もったいなさすぎだろ!」

別の、見物していた中年のゴルファーは宮本亜蘭のスイングをしばらく凝視し、考え込むように眉を寄せた。

「その体重移動と腰の回し方……なんか見覚えあるな。どこかで――」

加賀廷悟の顔色が、完全に青くなる。

グリーン上の、距離がまるで違う二つの白球を睨みつけ、顎の筋肉をぎり、と固く噛み締めた。

クラ...

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