第124章 ひざまずく

隣でチェック柄のポロシャツを着た若い男が「くっ」と鼻で笑い、クラブを肩に担いだまま、田舎者でも眺めるような目で池田花依を見た。

彼はこのコースの常連で、界隈の仲間数人と連れ立って来ていたらしい。話の流れに堪えきれず、口を挟む。

「お嬢さん、口出ししすぎじゃない? 宮本家のプライベート・エステートは山腹の別荘エリアだろ。あそこから車でここまで2時間以上はかかる」

男は肩をすくめ、さも当然という調子で続けた。

「近場でちょっと振りたいから来ただけだろ? ここ、便利じゃん。まさか、私有地に住んでる人間は一般のゴルフ場でプレーしちゃいけないって言うの? どんな理屈だよ」

すぐ横から、嘲りを...

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