第41章 狭い世界

国金中心の回転ドア。その真鍮の取っ手は磨き上げられていて、鏡みたいに艶々だ。そこに、新谷若夜と池田暁月が前後して入ってくる姿が映り込んだ。

新谷若夜は今日はわざわざフラットシューズに履き替えている。午後いっぱい、じっくり買い物するつもりなのだ。

娘の腕に自分の腕を絡め、若夜は暁月の「相変わらず」の白いトップスを一周なぞるように視線を走らせた。

「つきちゃん、今日はママが可愛いお洋服買ってあげる。ほら、いつも同じのばっかり……見てるこっちが心配になるの」

暁月は腕を取られたまま、ただ小さく頷く。

「着られれば十分」

「十分と、似合うは別の話」

若夜は有無を言わせず、娘を二階へ引っ...

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