第80章 直接にサークルへ行った

「誰に向かって頭おかしいなんて言ってるのよ? 池田暁月、待ちなさい! ちゃんと説明してよ! 池田家がもうすぐ潰れるって、どういう意味!? それに、どうやってYSに入り込んだの? 自分がやったこと、みんなの前で堂々と言えるの!?」

 池田暁月は振り返らなかった。

 廊下を横切る彼女の上に、片側の大きな窓から午後の日差しが斜めに差し込む。細くしなやかな背に、淡い金の縁取りを与えていた。

 足取りはぶれない。背筋はまっすぐに伸び、肩先ひとつ揺れず、踏み出す一歩一歩が見えない線の上をなぞっていくようだった。

 相馬彩芽が追いついて彼女の腕に自分の腕を絡め、そのまま歩きながら言う。

「午後、...

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