第95章 孤独

第95章 囲城

 コメント欄が、ほんの半拍だけ凍りついた。次の瞬間、堰を切った濁流みたいに一気に流れ込んでくる。

 相馬彩芽は設計稿を高く掲げ、そのままカメラへ真正面から突きつけた。横にいた学生のひとりがそれを見て、何かに気づいたように息をのむと、口元を押さえる。

 コメントが狂ったように加速した。

「ちょ、待って。これ何?」

「T? 並べると確かに似すぎ」

「池田暁月のラフ、なんでこんな一致してんの?」

「スクショした」

「ゴールドフェザー賞の優勝がパクリとか……?」

 池田暁月は、相馬彩芽の手の中でくしゃくしゃに握り潰されたプリントをちらりと見下ろした。

 自分の机の...

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