第104章 あなたが通報して、誰を捕まえるか見てください

桜井明穂はあまりの衝撃に言葉を失い、ただ黙り込むしかなかった。

幸いにも、藤崎蓮は高橋美桜が彼の車を使って悠くんを桜井の家まで送ることを許可してくれた。家の前に着くと、桜井明穂はついに我慢できなくなった。

「美桜ちゃん、あんたも相当クレイジーね。たった数日で藤崎蓮の家に入り込んで、おまけに泊まるなんて!」

「藤崎蓮がどういう身分か分かってるの? 長年、彼の周りには女性アシスタントなんて一人もいなかったのよ、高橋香織を除いてね! でも、その高橋香織ですら藤崎の家に泊まったことはないって聞いたわよ!」

「やるじゃない、見事だわ!」

桜井明穂は興奮しきって、高橋美桜の肩を強く押した。

高橋...

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