第132章 あなたは本当に隠し病がありますか

部屋中に香ばしい匂いが満ち溢れ、空腹だった高橋美桜はついに鍋の中のザリガニにありつけた。よだれが抑えきれないほど、いい香りだ!

普段はしつけが厳しく、夜中に決してドアを開けない悠くんが誘惑に負けて藤崎蓮を招き入れたのも無理はない。これは香ばしすぎる!

高橋美桜の目は、嬉しさのあまり二つの三日月に細められた。

「えっ、あなたたちどうしたの? 私、夢でも見てるのかしら?」突如、驚きの声が背後から聞こえた。

同じくその香りに誘われて目を覚ました桜井明穂が、リビングの光景を目の当たりにして、驚きに目を見開いていた。

これは一体どういう状況?

帝国グループの大社長で、あの泥棒猫の高橋香織の婚...

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