第227章 社長様への公然とした挑発

夕刻、皆が退勤した後、田中啓は藤崎蓮を藤崎家まで送る運転手役になるはずが、なぜか高橋美桜の運転手となり、藤崎蓮に命じられるまま高橋美桜を乗せて悠くんを迎えに行くことになった。

田中啓は社長が少々不可解だと感じた。高橋美桜はもう退勤したのだから、自分で息子を迎えに行くべきではないのか? それに、社内の役職で言えば、田中啓の方が高橋美桜より一段上の立場だ。

まあ、いいか。

社長に言われたことをやるまでだ。

田中啓は表向き藤崎蓮には何も言わなかったが、高橋美桜を乗せて悠くんを迎えに行く道中、こらえきれずに口を開いた。

「高橋さん、どうして一晩で社長のあなたへの態度が百八十度も変わったんですか...

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