第233章 俺だけが君を欲しがる

そばで悠くんのサインをねだっていた子連れの大人たちも、ただ事ではないと察したようだ。他人の家の事情にこれ以上首を突っ込むのは、自分の子供にも悪影響だと判断したのだろう。すごすごと我が子を連れてその場を去っていった。

まったく、めちゃくちゃだ。

ようやく可愛らしいちびちゃんを推せるようになったと思ったら、その母親がまさか男に囲われているなんて!

確かにその男はなかなかのイケメンだが、見た目のいい男なんて浮気性なものだ。結局、傷つくのは子供に決まっている。

ふと、また少し悠くんが不憫に思えた。

どういうわけか、その場にいた誰もが高橋美桜と藤崎蓮を言い表すならこの一言しかない、と思った。—...

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