第249章 私には父がいない、彼が私を殺すのは当然だ

藤崎蓮は部屋の鍵もかけずに立ち去った。

高橋美桜は慌てて布団を巻き付けたままベッドから這い出し、ドアを閉めに行った。

服は一枚もなく、あの人でなしの藤崎蓮に引き裂かれてしまった。藤崎家には彼女が着られるような服はなく、藤崎蓮のクローゼットにあるのも男物ばかり。仕方なく、その中からかろうじて着られそうな服を適当に選んで身にまとった。

ようやく身支度を整えたところで、藤崎蓮が悠くんを連れて入ってきた。

悠くんは高橋美桜の姿を見つけると、嬉しそうに駆け寄り、その胸に飛び込んだ。「ママ!」

ちびちゃんにぶつかられて正直少し痛かったが、高橋美桜は悠くんを突き放すことなく、そのまん丸な小さな顔を...

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