第251章 藤崎蓮はダメなのか?

高橋美桜は俯き、藤崎家の大奥様の目を見ようとしなかった。

藤崎家の大奥様も、いくら反応が鈍いとはいえ、ただならぬ雰囲気は察していた。深く溜め息をつき、口を開いた。

「まさか誰かに話したりはしていないでしょうね?」

高橋美桜は問い返す。

「何をでしょうか?」

「お前と蓮の関係よ」

藤崎家の大奥様は、それ以上は言わなかった。

高橋美桜は黙り込んだ。実際のところ、何を言うべきか分からなかった。藤崎家の大奥様は藤崎蓮の母親であり、彼女の様子からして息子の後始末をしに来たのだろう。だが、結局のところ、直接自分をいじめたのは大奥様ではない。

彼女に対して怒りをぶつけることはできない。かといって、...

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