第345章 パパはチビ・ブサ・貧乏

翌朝、藤崎蓮は早くに起床したが、珍しく出社しなかった。高橋美桜は自分が何か粗相をして藤崎蓮の機嫌を損ねたのではないかとハラハラし、ひどく緊張した。後に、単に朝の予定がなく家にいただけだと知り、彼女は胸を撫で下ろした。

しかし不可解なことに、藤崎蓮はずっと悠くんの部屋にいた。なんとなく居心地の悪さを感じた高橋美桜は、悠くんを連れて階下へ降りたが、藤崎蓮もついてくる。

正確に言えば、高橋美桜と悠くんがどこへ行こうとも、そこには必ず藤崎蓮の姿があるのだ。これには高橋美桜も妙に落ち着かない気分にさせられた。

十時過ぎ、田中啓がやって来た。藤崎蓮の署名が必要な書類を持参している。

「怪我は治った...

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