第410章 藤崎蓮を追い出した

翌朝、まだ早い時間に——藤崎蓮は高橋美桜の家の前に姿を現した。

ドアを開けたのは悠太だった。眠い目をこすりながら、小さな体でドアにしがみつき、藤崎蓮を中に入れまいと必死だ。まだ寝起きだというのに、その顔はすでにぷくっと膨れている。

「蓮おじさん、何しに来たの? ぼくたち、おじさんのこと歓迎してないよ」

藤崎蓮は短く言った。

「腹は減ってないか?」

「お腹すいたけど、おじさんに関係ないでしょ」

悠太は口を尖らせて言い返す。

「食材を買ってきた。朝飯を作ってやる」

藤崎蓮がドアを押し開けて入ろうとする。

うとうとしていた小さな体は、その瞬間、バネのように飛び跳ね...

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