第45章 悠くんの体にほくろがある

 藤崎蓮はふと、もう説明する気も失せた。

 ベッドの上にいる、手のひらほどの大きさしかない小さな子供を見つめる。もし本気で悠くんをどうこうするつもりなら、このちびちゃんが今まで無事でいられるはずがないだろう?

 藤崎蓮がベッドのそばまで歩いて腰を下ろすと、悠くんは怯えてさっとベッドの奥へと逃げ込んだ。その様子を見た藤崎蓮は、顔を曇らせて尋ねる。

「お前の母親はどこだ?」

「マミーに捨てられちゃった」悠くんは可哀想な様子で答えた。

 藤崎蓮は危険な光を宿して目を細め、威圧的な声で言う。

「嘘をついているな」

「ついてない」悠くんは首を横に振った。「ぼくのマミーは夫と子供を捨てる意地悪な...

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