第4章

花の叫び声が庭園に響き渡り、三人の隊長は警戒しながらあたりを見回した。この不気味なサブクエストにどう対処すべきか思案していると、突如グレイソン・スターリングが一歩前に進み出て、軽く身を屈めた。

「姫殿下、私と庭園を散策していただけませんか?」

彼の声は低く、磁性を帯びており、その目には狼族特有の野性的な光がきらめいていた。

オリバーとセバスチャンは驚いて視線を交わし、グレイソンの唐突な誘いの裏に隠された意図を訝しんでいるようだった。

二人の反応に気づいたグレイソンは、耳の先を思わず赤らめ、どもりながら付け加えた。

「わ、私は……ダンスが得意なんです」

私はグレイソンの腰に隠されたSSS級の短刀『月牙』に気づいていた。あらゆる物質を一刀のもとに断ち切るとされる、伝説の武器だ。

彼が狼人族の中でも最高峰の攻撃力を持つ暗殺者である可能性を察し、私の目に興味の色が浮かぶ。

この狼人は、この機に乗じて私を暗殺するつもりだろうか。なんと面白い試みだろう。

私はグレイソンの誘いに同意を示した。

グレイソンはかすかに微笑み、他の二人の隊長に立ち去るようほのめかした。

「姫殿下と、この……美しい花々のために、独舞を捧げましょう」

セバスチャンは優雅に首を振り、ポケットから精巧な水晶の小さなナイトランプを取り出した。

「夜も更けてまいりました。お許しいただければ、私が御前の道を照らしましょう」

オリバーは両目を白い絹で覆われているにもかかわらず、負けじとヴァイオリンを取り出した。

「いかなるダンスにも、ふさわしい伴奏が必要でしょう」

グレイソンの狼の耳がぴくりと震え、わずかに諦めの色が滲んだが、それでも二人の同行を受け入れた。

月光に照らされながら、グレイソンは舞い始めた。彼の動きは流水のように自然で、一つ一つのターンに力強さと優雅さが満ちていた。彼が袖をまくり上げた瞬間、庭園の花々も一斉に彼の方へと向きを変え、まるでその舞に深く惹きつけられているかのようだった。

いくつかの花は茎を伸ばして見物し、ある一輪は水晶のような露を分泌して、まるでその演舞に『涎を垂らしている』かのようだった。

舞が深まるにつれ、花々は次第に花弁を揺らし始め、その攻撃性は消え失せたように見えた。

私は満足げに拍手をした。

「なんと素晴らしい演舞でしょう。あなた方は、私が見た中で最も才能ある訪問者です」

狼人の月光の子守唄、血族の静謐領域、幽霊の鎮魂歌。

彼らは庭園全体を催眠にかけたのだ。

だが、私を除いて。

私が催眠にかかっていないと知ると、三人の表情は瞬時に凍りつき、気まずそうにその場に立ち尽くした。突然の暴露にどう対処すべきか分からない様子だった。

私は微笑んで言った。

「花たちは眠りにつきました。私は私の籠に戻らなければ。あなた方は引き続き庭園を楽しまれるといい」

セバスチャンは優雅に頭を下げて謝罪した。

「我々の無礼に対し、心よりお詫び申し上げます、殿下」

小夜啼鳥は気にしていないようだった。

「確かに少し邪魔をされました。あなた方が私の花を眠らせてしまったので、私の宝物を連れて行かせるわけにはいきません」

この言葉に、三人の隊長の間に生まれた一時的な同盟に亀裂が生じ始め、彼らはお互いに非難の視線を投げかけた。

私は古い羊皮紙の巻物を取り出した。

「ですが、あなた方の演舞は愉快でしたので、一つ機会を差し上げましょう」

彼女はルールを告げた。

「この巻物の問いに答えられた者は、この呪われた街をいち早く離れることができます」

それから、こう付け加えた。

「しかも、部隊全員を率いて、共に立ち去ることができるのです」

三人の隊長は即座にその提案に惹きつけられ、用心深く巻物に近づいた。そこには三つの謎が記されていた。

謎題一:囚われし者の正体は何か?

謎題二:囚える者の正体は何か?

謎題三:王が最初についた嘘を見つけ出せ。

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