第9章
夜の庭園は昼間とはまったく異なる様相を呈していた。日中には威厳と荘厳さを湛えていた黄金の彫像が、月光の下ではひどく不気味で恐ろしげに見える。四十八体の国王像は、その口元に怪しげな笑みを浮かべ、月光を浴びた巨大な影が墨のように黒々と伸び、まるで庭園の隅々までを無言で見下ろしているかのようだ。花々は暗闇の中でほのかに蛍光を放ち、庭園全体が抑圧的で神秘的な雰囲気に包まれていた。
私はその国王像の一つの頭上に悠々と腰を下ろし、眼下で繰り広げられるすべてを見下ろしていた。
エリノア・ナイチンゲールが私の肩に止まり、そのルビーのような瞳で下方を凝視している。金茶色の羽毛が月光を浴びて奇妙な光沢...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
9. 第9章
10. 第10章
11. 第11章
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