第6章
ダンテ視点
ダンテはほとんど眠れなかった。目を閉じるたびにアマンダの顔が浮かんでくる。彼女が姿を消す直前に見せた、あの虚ろな眼差しが。
朝の七時には、カルミネが用意しておいた黒のスーツにすでに着替えていた。鏡に映った自分の顔は、ひどい有様だった。
構わない。この結婚式さえ乗り切れば、また彼女の捜索に戻れる。
八時きっかりに、マルコがドアをノックした。「ボス、車の準備ができました。ロッシ様が下でお待ちです」
外へ出ると、先導車のそばでマギーが待っていた。シャンパンカラーのマルケーザのドレスに身を包み、髪は手の込んだスタイルに結い上げられ、化粧も完璧だ。彼が近づくのを見ると、...
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チャプター
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2. 第2章
3. 第3章
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