第21章 脅威

俺は少し欲情し、東山美咲の目の前で鈴木清の胸を揉みしだきそうになった。幸いにも鈴木清の方が冷静で、顔を赤らめながら、さっと身をかわしてくれた。

俺は大股で森へと向かう。その時だ、田中威のやつが、なんと俺のすぐ後ろについてきたのは。

この時の田中威は、ある方法を思いついていた。米ドルを支払うことで俺に食料を探させ、見つけた食料を自分に渡させる。そして戻った後、東山美咲たちには、その食料はすべて自分が手に入れたものだと告げるのだ。

彼はこれ以上ない名案を見つけたとでも思ったのだろう。俺の後ろをついてくる足取りは非常に軽快で、口ではとても楽しげな歌までハミングしていた。

しかし、彼は...

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