第60章 震撼

「あれは斉藤飛鳥について来たか、あるいは斉藤飛鳥が連れて帰って来たものに違いないわ。私たちに危害を加えることはないでしょうし、どう処理するかは、斉藤飛鳥が目を覚ましてからにしましょう」

「ええ、そうすべきよ。この二匹の獲物も含めて、全部斉藤飛鳥が起きてから、彼の考えを聞いて処理しましょう」

彼女たちは集まって話し合った末、そう決めた。この時、俺はすでに完全にチームの中心となっていた。二頭の獣の死骸を間近にして、彼女たちの心はさらに大きな衝撃を受けていた。彼女たちは、冷たい森の中、俺がこの二頭の獣の死骸を抱え、洞窟へと必死に歩いてくる光景を想像できたのだろう。

そして俺がそうしたのは、すべて...

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