第76章 憤怒

 この銃は地下に数十年も置かれていた。品質が確かで、これまで不発だったことは一度もなかったというのに、まさかこのタイミングで不発になるとは思ってもみなかった。

 これほど低い確率でしか起こらない不発が、よりにもよってこの肝心な時に、狼の群れに囲まれているこの状況で起きてしまったのだ。

 そのせいで、俺が先ほど放った怒号は銃声の伴奏を失い、どこか気まずいものになってしまった。

 この瞬間、俺は本気で終わりだと思った。

 この野良狼どもが、今この時、何もかもを無視して飛びかかってくるのではないかと、俺はひどく恐れていた。素早くボルトを引いて新しい弾を装填する。どうあっても、一度は足掻かなけ...

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