第6章
あの洞窟を後にして、私たちはまず、新たな野営地を探し出す必要があった。
私は島の地形を注意深く観察し、最終的に風を避けられ、なおかつ真水の水源に近い小高い丘を選んだ。
「ここなら、簡易的なシェルターを作るのに最適です。背後の丘が天然の風除けになるし、すぐそこには真水が流れる小川もある」
私は周囲の環境を指し示しながら、二人に見解を述べる。
「それに、この辺りは竹が密集している。建材には困りません」
乙川は静かに頷くと、ためらうことなく高級そうなシャツの袖をまくり上げた。
「では、竹を調達してきます」
「僕も行きます!」
田中が、すぐさまその後に続いた。
「一人より...
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