第48章 関係

「八・二三バラバラ殺人事件に彼女も関わっていた? 俺は見かけなかったが」

長谷川寂は指先を摩る。当時、彼は特別顧問として現場にいた。そして、もう一人、法医学の顧問がいたはずだ。

彼らは、そんな法医学者がいるということしか知らなかった。聞くところによると、遺体の接合に関わったらしい。

二つの遺体は、肉も骨もすべて混ざり合っていた。当時の二人の法医学者は三日を費やしても、一部を接合できたに過ぎなかった。しかも、遺体があまりに細かすぎたため、それ以上の手がかりを見つけられず、事件は停滞していた。

彼女が来たのは夜だった。一晩で、他の二人の法医学者と協力し、遺体を完全に接合し、年齢、職業、身元...

ログインして続きを読む